自戦記を書いてみました。
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K-Shogi2.7.00リリース
選手権バージョンをリリースしました。
http://www.studiok-i.net/kshogi.html
前バージョンとの自己対局は269勝231敗(勝率:53.8%)でした。とりあえず勝ち越したのでほっとしています。(4月に55%程度の勝率で改善したことが3回ありましたし、その他にも多数勝ち越した改良があったはずなのでったので、もっと上がっても良いと思いますが。。。)
Ver 2.7.00 2009年05月09日 【第19回世界コンピュータ将棋選手権出場バージョン】 2.6.01との対戦成績(レベル上級):269勝231敗(勝率:53.8%) ※自己対局はPGOなし ・[思考] 多数微調整 ・[思考] 開発ツールをVC++2008に変更 (PGO機能で約10%高速化)
世界コンピュータ将棋選手権に参加しました
5/3~5に行われた第19回世界コンピュータ将棋選手権に参加しました。スタッフの皆様、選手の皆様お疲れ様でした。
私が参加した2次予選では、
- 思考ルーチンを学習に切り替え大幅に強化した、KCC将棋
- こちらも思考ルーチンを学習に切り替え大幅に強化した、GPS将棋
- Bonanzaの評価関数に乱数を加えたものを6本走らせ多数決で差し手を選ぶ、文殊
- 去年はトラブルで惜しくも決勝進出を逃した反省から(?)今年は安定性と思考ルーチンに磨きをかけてきた、習甦
の4本の強さが目立ちました。
K-Shogiの結果ですが2次予選は6勝3敗で6位でした。5位以内が決勝進出なので後一歩でしたが、今回は実力以上の順位だったと思います。
近々、大会バージョンを公開します。
明日からコンピュータ将棋選手権です
去年からの変更点で効果が大きかったのは、
- 浅いPVでは全幅で探索する(ただし、指し手評価が低い手は浅くしか読まない)
- 末端の延長を少なめに
の2点ぐらいでしょうか。
昨日行った改良は何年も前から課題になっている、玉が囲いから逃げ出してしまう問題の対策を考えてみました。原因は相手の飛車の利きを怖がって逃げてしまうことなので、相手の利きの評価を調整してみました。しかし、ここまで自己対局は38勝51敗(42.7%)でした。。。もう少し様子を見ますが、採用できそうにありません。
公開している前のバージョン(2.6.1)との自己対局はしていませんが、負け越す予感がビンビンします。選手権前に負け越すとしぼむので、調べるのは選手権終了後にします。
明日(5/3)に移動します。一次予選の終わり頃に見学に行く予定です。
後は、新型インフルエンザで中止にならないことを祈ります。
それでは皆様、現地でお会いしましょう。