本日、将棋電王トーナメントの決勝トーナメント1日目が行われました。
K-Shogiの1回戦目の対局相手はAperyとなりました。Aperyは作り始めてから3年とのことですが、探索速度が高く、評価関数の精度も非常に高いプログラムだと思いました。Aperyとは昨日の予選でも当たっており、良いところなく負けてしまったので、勝てる気がしません。まぁ8位以上のどことあたっても勝てる気はしないのですが。
決勝トーナメントの持ち時間は2時間切れ負け(予選は15分持ち、切れたら10秒持ち)でした。過去にこのような長い持ち時間での対局をしたことがなく、案の定というか、対局直前のテスト対局で時間をほとんど使ってくれないバグを発見してしまいました。いえ、見つけられてラッキーでしたが。
バグというのは、昔のPCが遅い時代のコードが原因で、反復深化の最大が14までというものでした。そんなもんすっかり忘れていました。今回のように速いPCでは序盤だと8秒ぐらいで探索が終了してしまいます。
あわてて10分ぐらいで修正してそのまま本番に突入してしまったので、ちゃんと治っているか、また他のバグを仕込んでいないか、定跡が切れた後の1手目は非常に心配でしたが、143秒使って問題なく指してくれました。ふぅ。
対局の内容はK-Shogiとしては時間を十分使えたこともあり、大きく崩れることはなく精一杯頑張っていたように思いましたが、いかんせん実力の差は大きく、155手で負けました。
ちなみに消費時間は1時間39分でした。
1回戦で負けてしまいましたが、目標の決勝トーナメントに出られたので満足です。
また、今回、将棋電王トーナメントに参加して、開発者の皆さんと会話をさせていただいたことでモチベーションが上がり、また頑張ってみようかなという気持ちになりました。開発時間の確保が最大の課題ですが。。。
このようなイベントを開催していただいて、ドワンゴ様に感謝いたします。
【関連リンク】将棋電王トーナメント 大戦結果
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